電動化スカイコアラの初飛行まで
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●諸元
全長:900mm、全幅:1450mm、主翼面積:29.6du
全備重量:700g、翼面荷重:23.6g/du
翼型:クラークY類似(後縁プラップ追加)二段上反角
RC装置:3ch、ラダー、エレベータ、スピコン
翼構造:バルサリブ組み
胴体材料:バルサ
ギヤユニット:コスモッテックプラネタギヤ
New スピード400-6vモーター付きギヤ比(4.5:1)
ベアリング3個使用
折りペラ:グラウプナー11×8
バッテリー:7セル500AR
スピコン:コントロニク・ロンド400
受信器:JR NER-844X
サーボ:マイクロサーボ(JR NES-341)2個
●はじめに
ラジコンを再開して10エンジン機のモスキートモス号やハミングカブ号で
サイレントフライトを楽しんでおりましたが、土手フライトエリアでの
電動機仲間と知り合いになったのが縁で、その素晴らしい飛びっぷりに驚き、
自分も時代の最先端技術を駆使した電動飛行機にチャレンジしてみたいと思いました。
最初の作業は電動飛行機の情報収集でした。
一介のサラリーマンである自分が未知の世界に入り、最小限の投資で
最大の効果を得る1番の近道を選択するためには必要な事と考えたからです。
我が家に最近導入したインターネットにより、諸先輩が伝導師として、
情報を提供して頂いている恩恵を受けることができました。感謝です。m(_ _)m
このホームページのリンク先が主な情報源です。ご参照ください。
最大のポイントは軽量化を心がけることと理解しました。
手持ちの機体は7機あり天井や壁に所狭しとぶらさがっています。
モスキートモス号、ハミングカブ号、スカイウォーク(HLG)、スバル09号、
ラッキー10、ワイルドキャット、それにスカイコアラです。
この中で電動機として利用できそうなのはサーマルグライダーの
「スカイコアラ」だと思いました。キラン(-_☆)
胴体が太くてメカ搭載可能で何よりも軽量な機体だったからです。
飛ばし方としてはサーマルハントが出来てスローフライト、スローパスが楽しめて、
そこそこのスタントが可能な多目的スポーツ機を目ざしました。
この飛ばし方はモスキートモス号で実績があり、
そのモデルとなったスカイコアラは最適と判断しました。
今なお多くの方が現役として使われているそうですが、
絶版となっており、キットの入手が出来ないのが残念です。
手持ちのスカイコアラをリニューアルすることに決めました。
●製作
機体・主翼ともにオラカバフィルムを主として使い
一部に軽量オラライトフィルムを貼っていました。
練習時の墜落による大補修の跡が見苦しいのでボロ隠しとして
隠蔽性のあるフィルムを貼ってあったのです。
昔、貼ったフィルムをきれいに剥がすにはコツがあることがわかりました。
アイロンを高温にセットして、フィルムの糊を柔らかくしてから剥がすと
きれいに剥がせました。ドライヤーでは、あまり効果がありませんでした。
ホットガンが利用できればベストと思います。
それにしても最初に適当に手で剥がした箇所はフィルムが
しっかり貼り付いていてサンディングするのが大変でした。
全部剥がしたら、あまりの痛み具合、いい加減な補修だったので
我ながらガックリしました。(T_T)ノ
一時はリニューアルをやめようかと思ったほどです。
主翼はリブ・前縁材・プランク補修と大工事でした。
新規製作したほうが時間も重量面でも良かったようです(^_^;
胴体も亀裂部を補強するために1.5mmバルサを内張りしました。
機首のブロックバルサを取り除いてギヤユニットを取り付けるための
3mm航空ベニヤ板を取付けました。
画像はここをクリックしてください。
ダウンスラスト2度、サイドスラスト2度を付けたが飛ばした結果、不足でした。
ダウンスラストは最初から5度にしたほうが結果が良いようです。
空気取り入れ口を取り付けました。折りペラの影になります。
画像はここをクリックしてください。
冷却空気排出口は、水糸の取り出し穴を兼用しています。
ニューアルとは根気と知りました。(^_^;
全体をサンディングします。
自分はフィニッシングペーパー(荒目セット)田宮模型を使っています。
かまぼこ板に巻き付けて#180、#240、#320と順次、使います。
サンディングボードも使いましたが、仕上がりがきれいで使いやすいです。
最後に軽量のオラライト(イエロークリアー)を貼ります。
個人的な好みですが青空にリブが黄色く透けて見えるのが好きです。('-'*)
●フライト・インプレッション
電動1号機としては素直な飛びで安定していました。
無難な機種を選定、最適なメカを採用したのが成功した要因だったと思います。
問題点
1.上昇時のモタツキ感があること。
2.旋回時の落ち込みが大きいこと。
3.軽快感がいまひとつ
4.モーターカットすると機首を下げて降下する。
上記1.2.3.の改善策としては重量軽減が必要であると思いました。
ベテランの軽い電動機は目をみはるような運動性能を発揮しているからです。
スカイコアラは全備重量が700gと重く特に主翼は大補修により210gにもなっていました。
4.はダウンスラスト不足なのでギヤユニット取付ベニヤ板を接着し直しました。
その後、軽量化を図った結果、150gもの減量を達成して
550gにすることができました。
詳細については項を改めて記載します。