スカイコアラ改:軽量化大作戦
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●初飛行時の問題点
サーマルグライダー「スカイコアラ」を電動化した
初飛行の結果は満足できるものではありませんでした。
問題点としては
1.上昇時のモタツキ感がある。
2.旋回時の落ち込みが大きい。
3.軽快感がいまひとつ
上記1.2.3.の改善策としては重量軽減が必要であると思いました。
ベテランの軽い電動機は目をみはるような運動性能を発揮しているのです。
電動化したスカイコアラは全備重量が700gと重いのです。
特に主翼は度重なる補修により210gにもなっていました。
軽量化を図った結果、150gの減量を達成し
全備重量550gにすることができました。
この機体を「スカイコアラ改」と名づけました。
●軽量化の目標値設定
現状700gから100gは軽量化して
全備重量600g以下にしようと思いました。
実は修復を重ねたスカイコアラの主翼(210g)が重すぎるのであって、
巨大なモスキートモス号の主翼でさえ205gです。
より、小さいスカイコアラの主翼を新規に作れば目標達成は
簡単なことだと思ったからです。
●ステップ1:現在の重量内訳
1.機体(胴体部分):110g
2.主翼:210g
3.プラネタギヤユニット(モーター、プロペラ含む):120g
4.バッテリー(7セル500AR):140g
5.受信器(ケース付き):36g
6.マイクロサーボ:20g,2個=40g
全備重量=諸々含めて700gでした。
●ステップ2:軽量化の傾向と対策
1.機体:もともとサーマルグライダーなので
接合部は 太陽の光で透けて見えるほどです。
1mmベニヤホーンも含め、軽量化は既に実施済みなので対象外となります。
2.主翼:手持ちのハンドランチグライダー「スカイウォーク」の
主翼(120g)と交換しました。翼型が変わること、翼面積が小さくなること。
翼面積荷重が増えることで飛行性能にどのような変化がでるのか楽しみです。
3.4.は対象外です。
5.JRプロポ受信器はケースを外し、ヒシチューブでシュリンクしました。
これで8g減って28gとなりました。
その後、更に軽量化するためにフタバの
カー用受信機FP113Fのケース無しにしたものと交換しました。
FP113Fは受信感度が低いために距離がでないので、
アンテナ線は100cmに交換しました。
サーマルを捕らえるために機影が点になるほど上空にあげても
問題ありませんでした。
従来は72MHzのプロポ送受信機を使っておりましたが
軽量プロポ受信機は全て40MHzなので思い切って
送信機(フタバFF8A)を購入しました。
6.マイクロサーボもウルトラマイクロサーボと交換しました。
今回の軽量化を実現するには結構お金がかかりました。(^_^;
1.機体(胴体部分):110g
2.主翼:120g
3.プラネタギヤユニット(モーター、プロペラ含む):120g
4.バッテリー(7セル500AR):140g
5.プロポ受信器(フタバFP113Fケース無し):12g
6.ウルトラマイクロサーボ:9g 2個=18g
全備重量=諸々含めて550gでした。
●軽量化後の諸元
全長:900mm、全幅:1460mm
主翼面積:23.0du(スカイウォーク主翼流用)
全備重量:550g
翼面荷重:24.3g/du
翼型:ムサシノオリジナル(7%)後縁フラップ
RC装置:3ch、ラダー、エレベータ、スピコン
翼構造:バルサリブ組み
胴体材料:バルサ
ギヤユニット:コスモッテックプラネタギヤ
New スピード400-6vモーター付きギヤ比(4.5:1)
ベアリング3個使用
折りペラ:グラウプナー11×8
バッテリー:7セル600AE
スピコン:コントロニク・ロンド400
受信器:Futaba FP113F改造
サーボ:ユニオンウルトラマイクロサーボ2個
●軽量対策後の飛行結果
まず、上昇飛行が軽やかになりました。
運動性能も見違えるように改善されたので大満足です。(^-^)
主翼を変えたことで風に対する進入性が良くなりました。
サーマルグライダーとして軽スポーツ機としても充分楽しめる機体となりました。
目の前でのスローパスもピタリと決まり、ハンドキャッチもできました。
滞空時間もサーマルが無いときでも20分をクリヤーするようになりました。
しかし、滞空時間を稼ぐにはやはり、主翼の翼面積が不足です。
サーマルに乗ったときのフワッとリフトされる感じがありません。
蛇足ですが、モスキートモスの巨大な主翼を仮に取り付けてテストしましたが、
風に煽られて良い結果が得られませんでした。
本来はスカイコアラのオリジナルの翼を作って取り付けるのが正解だと思いました。
館林さんの設計が如何にバランスのとれた優れたものだったと痛感した次第です。