80%モスキートモスEP



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■諸元
■はじめに
■機材
    リンケージ:QRPリンケージ・ロッド08
    
    ギヤユニット:QRPギヤダウンユニット400BB/2:1
    
    モーター:QRP HYPER 400/35T-RV
    
    プロペラ:CAM 9×5 折りペラ
    
    バッテリー:7N-500AR
    
    スピコン:コントロニク ロンド400⇒ MA10
    
    受信器:Futaba R123F(PPM)
    
    サーボ:グラウプナーC1040(5.4g)マイクロサーボ 2個
    

■重量測定結果
    組上げる前に生地完状態の各ユニットの重量を測ったら
    
    主翼がとても重かったのです。(;_;)
    
    プランク材がハードバルサしか入手できなかったので重くなったそうです。
    
    これでは、ただ飛ぶだけの飛行機になってしまうので面白くありません。
    
    M野さんの機体が540gでした。
    
    同じ重量にするためには、何としても生地完状態で30gの減量を
    
    達成しなければなりません。
    
    このままでは、ラダーロールは難しいです。
    
    なお、モスキートモス号が巨大主翼なので80%のサイズ縮小といっても、
    
    これで通常の飛行機サイズです。
    
    (生地完)
    
    主翼:130g、胴体:71g、水平尾翼:10g、垂直尾翼:5g
    
    (搭載機材重量)
    
    ギヤダウンユニット:32g、モーター:76g、プロペラ(スピンナーを含む):20g
    
    受信機(ケース付き)16g、7セル500ARバッテリー:146g
    
    サーボ2個:18g、スピコン:18g、フィルム+リンケージ等、諸々30g
    
    予想完成重量:572g
    

■主翼減量大作戦
    このなかで軽量化できるのは主翼なので
    
    徹底的に減量をすることにしました。
    
    主翼生地完:130g⇒減量後100gとする。
    
    1.片側左翼下面プランク材除去⇒122g(-8g)
    
    2.両側左右翼下面プランク材除去⇒116g(-14g)
    
    3.両翼端材5mmを2mmにする⇒114g(-16g)
    
    4.中央翼下面半分のプランク材除去⇒108g(-22g)プランク材がハードで重い。
    
    5.桁材を半分に削った⇒104g(-26g)桁材がソフトバルサで減量効果がないです。
    
    6.サンディング修正後⇒98g(-32g)
    
    7.中央翼下面の穴あけ6箇所⇒96g(-34g)大穴6個で2gでした。
    
    下面プランクなしの生地完ですが、34g減量できました。
    
    目標は100gだったので、96gという結果に満足です。
    
    軽量化のみを追及するのであれば、上側のプランク材もすべてはがして、
    
    ソフトバルサでプランクすれば、あと10gは軽量化できると思います。
    
    強度と外観を両立させるために今回はこれで良しとしました。
    
    下面プランク材として厚さ0.5mmバルサ板を入手しました。
    
    細心の注意でプランクしてオラライトクリアーフィルムを貼り、
    
    バルサ生地の木目が美しい主翼ができました。
    
    0.5mmでは、たいして強度がないので貼らなくてもよかったのかも
    
    しれませんが、これは、外観を重視した結果です。

■補強した個所
    1.胴体の尾翼取り付け部分は衝撃応力が集中する個所なので
    
     胴体側板にマイクログラスを瞬間接着剤(低粘度)で貼りました。
    
    2.主翼後縁のゴムかけ部分にマイクログラスを瞬間接着剤(低粘度)で貼りました。
    
    3.機首の下およびバッテリー室下部は着陸の時に磨耗するので
    
     梱包テープで補強しました。
    

■モーターのブレークイン失敗
    モーターの説明書に従ってバッテリー1本を使い、
    
    ファンで冷却しながら、きっちりブレークインをしました。
    
    最初のならしが肝心なのです。(きっぱり)
    
    こういう大事なところは自分は神経を使うのです。(^^)
    
    ブレークインについては、こだわっている自分です。
    
    以前は、安定化電源で電圧を変えながら、きっちりブレークイン
    
    していたのですが、今回は安直な方法で処理しました。
    
    ところが、プロペラを取り付けて回したら風が後ろにこないのです。
    
    前に風が吹いています。(゚Д゚≡゚Д゚)?
    
    逆転仕様のモーターなのでスピコンからのコード接続をプラス・マイナス逆に
    
    ハンダ付けしなければならなかったのです。
    
    逆転仕様のモーターは何個も扱ってきたのですが最近は新作機も作ってなかったので
    
    接続個所の説明書を読み飛ばしていたのです(言い訳モード)
    
    進角をつけたモーターを逆に回してブレークインしちゃったなんて恥ずかしいです。
    
    いっそブレークインしないほうがマシだったという実に情けない結果です。(;_;)
    

■フライト・インプレッション
    第2回気ままな飛行会が初飛行でした。ぶっつけ本番です。
    
    不具合@重心が合わない。
    
    バッテリーを一番前に突き当てても重心位置が、まだ後ろ気味でした。
    
    仕方がないのでバッテリーの突き当てベニア隔壁をラジオペンチを
    
    使って取りました。
    
    バッテリーがモータにぶつかるほど前にして、
    
    やっと重心がとれるようになったのです。
    
    不具合A手投げ発進したら、いきなりの頭上げです。
    
    エレベータダウンして機首を押さえ込んで上昇させました。
    
    トリム調整を最大にしてもとりきれません。
    
    とりあえず、指でエレベータダウンを入れながら上昇をしました。
    
    モーターオフすると非常に滑らかなグライドをします。
    
    舵の切れも良く、小回りも効きます。直進性も良好です。
    
    モーターオンしても直進性はよいので、サイドスラストは問題ありませんが
    
    ダウンスラスト不足の対処をしなければなりません。
    
    いったん降ろして、ギヤダウンユニットを外し、ワッシャーを2枚、下に
    
    かませて組み直しました。
    
    でも、まだ頭上げ傾向は修正しきれません。
    
    主翼の取り付け角とかに問題があるのでしょうか
    
    飛行会では主翼前縁の下に名刺を2枚かませて
    
    何とかごまかして飛ばしました。
    

■頭上げ不具合の原因がわかりました
    頭上げの原因がわかりました。
    
    生地完で水平尾翼を機体中心線に平行にしていなかったのです。
    
    1号機がダウンスラスト不足だったので、その対策として、
    
    水平尾翼の取り付け角度で調整したそうですが
    
    エレベータダウンにするつもりが、
    
    誤って先端を下げてしまったのです。(;_;)
    
    エレベータアップ状態になっているのです。これでは反対ですね。
    
    自分が水平尾翼を接着するときに平行じゃないなぁと感じながらも、
    
    素晴らしい生地完の完成度に惑わされ、
    
    そのまま、しっかり接着してしまったのです。(^_^;
    
    
    水平尾翼の取り付けを平行に戻すために大修理を敢行しました。 正確に、きれいに取り付けた尾翼でしたが、泣く泣く、 胴体との接着部分にカッターの刃を入れ、少しずつ切り離したのです。 サンドボードで胴体の水平尾翼取り付け個所を平行に削り、 主翼を取り付けて水平尾翼との間隔を目視確認して、まち針で固定し、 30分間エポキシ接着剤を使って丁寧に取り付けました。 ダウンスラストは0.5mm厚のワッシャー2枚をギヤダウンユニットの 下側取り付けビスに入れて5度くらいに設定しました。 これで、飛ばして様子を見ます。 きっと素晴らしい飛びとなることでしょう。

■プロペラ停止する不具合が起きました
    チャビレディで発生していた不具合現象が
    
    EPモスキートモスでも起きました。
    
    上空でサーマルをとらえ飛ばしている時にモーターをカットします。
    
    再度、パワーを入れてもプロペラが回りださないのです。(;_;)
    
    何回か、慌ててスティックを上下すると回転し始めました。
    
    回りはじめると、とても元気なのです。
    
    バッテリーの電圧低下によるものではないようです。
    
    K黒さんに相談したら「それはスピコンがオートカットしているのです。
    
     いったんモーターをカットして、再立ち上げするときに、
    
     急にスティックを上げると瞬間的に大電流が流れます。
    
     それを検知してオートカットが働くのです。
    
     ゆっくりパワーを入れると問題ないはずです。
    
     これはスピコン回路のコンデンサ容量を大きくすれば
    
     改善できるのではないでしょうか」とのことでした。
    
    実に明確な回答です。
    
    他の2個のロンド400はそのような不具合はありませんでした。
    
    今回のスピコンは3個買ったうちの1個が初期不良で、何ヶ月もかかって、
    
    やっと新品と交換してもらったばかりの代替スピコンでした。
    
    市場でもっとも定評のあるスピコンでも部品不良が2度も発生したのです。
    
    全く嫌になります。(;_;)
    

■スピコンMA10に換えました
    K黒さんにいただいた自作スピコンMA10を搭載しました。
    
    SW付きなので扱いやすいです。
    
    ちなみに、これは速度制御の滑らかさを改善し、
    
    設定方法も簡単にしたバージョンアップ品です。
    
    プロト品は現在、パストラルに搭載しています。
    
    その時に操作性についての改善要望を出したら早速、対処していただいたのが
    
    今回のスピコンなのです。
    
    大きさが若干、大きいので、モグラのミニエリプスに搭載するには、
    
    キツイとの要望に応えて更に小型化する予定だそうです。
    
    ユーザーニーズに即、対応して改善してくれるのです。
    

■主翼改造
    旋回時の落ち込み&背面飛行ができるように、
    
    フラップに切り込みを入れ、全体にアイロンをあててフラットにしました。
    
    これで飛ばしやすくなります。
    

■これからの改造計画
    機首の下側の冷却口は着陸時に大量の土や草を飲み込むのです。
    
    梱包用テープで目張りして機首の上にエアダクトを設けることにします。
    
    トラス組みの胴体にしたかった自分ですので、
    
    いずれ改造するかもしれません。
    
    この機体にはムサシノ方式の水糸リンケージが最適だと思います。
    
    テールヘビーにご注意ください。
    

■エアダクトを設けました
    80%モスキートモスEPの調整がほぼ、仕上がってきました。
    
    下に大きな開口部があいているので、着陸時に土や草が入り込む対策として、
    
    開口部を梱包テープでふさぎ、機首上部にバルサムク材を彫って作ったエアダクト
    
    を設けました。フラップに切り込みを入れ、アイロンをあててフラットにした結果、
    
    背面飛行やラダーロールは何とかできるようになりましたがまだ難しいです。
    
    Sキャンバー翼になるくらいにしないとならないかもしれません。
    
    本家モスキートモス号のようにラダーロールがしやすいように改造したいです。
    
    toko田中さんが双子の姉妹機を徹底した軽量仕様で立上げ中です。
    
    主翼はフラップ無しなので、いずれ主翼を借りて性能比較テストをしたいです。
    
    送信機のアンテナの先のリボンが横になるほどの強風下でも、
    
    少し、エレベータダウンすることで全然、大丈夫でした。
    
    8セルなら短い時間ですが、垂直上昇、垂直ホバリングが可能でした。
    
    強風下でも飛ばせるセカンドプレーンとして、
    
    いつも連れ歩く気に入りの手離せない一機となりました。p(^o^)q
    

■エレベータ面積拡大しました
    絶好調の80%モスキートモスEPに仕上がってきましたが、
    
    背面飛行やラダーロールがGPモスキートモス号のように出来ないのです。
    
    背面飛行時に高度を維持できなくて落ちてきてしまうのです。
    
    「ムサシノ機で背面飛行なんかやるなよ」と言われそうですが、
    
    やってみると安定してるんです。モスキートモス系でお試しください。
    
    対策としてエレベータ面積を拡大しました。
    
    暫定処置のつもりで、透明プラ板をセロテープで貼り付けましたが、
    
    効果は絶大でした。エレベータだけ大きくても格好が悪いので、
    
    このまま使うことにしました。手抜きです。(^_^;