2000年9月のタイトル
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2000/09/27■凍結道路でビビっちゃいました
7年前に塩原スキー場へ家族スキーに行った帰り道のことです。
スキー場を出て右折するところから塩原市街への帰路の大渋滞が始まっていたのです。
ガラ空きの左折方向の奥鬼怒川温泉経由の山道を選択したのが間違いでした。
車は1BOXワゴン車です。2WDなので後輪にゴムチェーンを装着していました。
この道は空いていて、たまに見かける車は四輪駆動車なのに金属チェーンを
4本のタイヤに装着して、そろそろ走っているのです。笑っちゃいます。(^-^)
臆病な車の脇を追い越してバンバン快調に走った自分です。
何台目かの追い越しをした時のことです。突然、ノーコントロールとなり、
ずるずると滑って右側 雪の吹きだまりに突っ込みました。
なんとかバックで脱出できたのですが、これで完全にビビリました。(T_T)ノ
ここでは四輪駆動車で金属チェーンを4本のタイヤに装着するのは常識だったのです。
あとで世界最強といわれる四輪駆動車レンジローバーの広告を見たら、
4本とも金属チェーンを巻いて急斜面を駆け降りている写真が載っていました。
月の光が照らす夜の路面を透かして見るとカチンカチンのアイスバーン状態でした。
これではゴムチェーンでは歯がたちません。
金属チェーンでないと駄目です。(T_T)ノ
この後、さらに大変なことになるとは予想だにしていない自分でした。(^_^;
ただ立っているだけでも転んでしまうほどの危ない状態に気がついたのです。
でも、戻るには相当な距離だし今更、大渋滞の最後の列につくなんて考えられません。
速度を落とせば行けないことはないだろうと考えたのが甘ちゃんでした。(;_;)
さっきまでの飛ばし屋が打って変わってメータも振れないような速度で走りました。
我ながら実に情けないです。o(;-_-;)o
急角度で左に大きくバンクしているカーブにさしかかりました。
危険を感じて、ゆっくり停まったにもかかわらず、ズルズルずり落ちてしまうのです。
恐いっ!でも、どうすることもできません。
このまま行くとカーブの内側の谷底に転落してしまいます。
車内はスキーに一緒にいった3家族の親子連れで満員すし詰め状態です。
異様な緊張を感じて身体も口もこわばって固まった状態のままの乗客を乗せて
車は、ゆっくりと横滑りしていきます。谷底へのふちは、すぐそこです。
万事休す。もう駄目だ!と思った時に「ガツン」と軽いショックがあって
車は停まりました。恐る恐る降りて確認したらガードロープに車のバンパーが、
ぶつかって、かろうじて停まっっていたのです。(@_@)
気がつくと滅多に来ない後続の車が停まって自分達がバックして復帰するまで
見守っていてくれました。感謝です。
山を降りるまで超スローでビビリながら、やっと町まで降りました。
しかし、一度ビビってしまったので町の中でも速度を上げることが出来ず、
道路の端に寄っては後続車を、やりすごしながら走ったのです。(T_T)ノ
その事件の、すぐ後に仕事で厳寒期の北海道 旭川に出張したのです。
実にタイミングが悪いです。(^^;;;
飛行機の窓から白く凍てついた旭川空港の滑走路を見て恐怖を覚えました。
でも、飛行機は凍結した滑走路に何事もなく降りたのです。
タクシーで市街に行きましたが、まだスパイクタイヤ全盛の時ですが、
凍結した道路を猛スピードで、かっ飛ぶのです。
それはそれは恐い思いをしました。 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル (((((((( ;゚Д
馴れない雪道走行は本当に恐いものと知りました。
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2000/09/26■車両盗難防止装置は本当に効くの
社会人1年生の自分が、なけなしのお金を頭金にして初めて買った
夢の自家用車ホンダN360の三角窓がこじあけられていたのを発見した時は
ショックでした。(;_;)
あわてて車内をチェックしたのですが、何も盗られていないように思えました。
しかし、運転席に座って発車しようとした時に首がガクッとのけぞったのです。
ヘッドレストが無くなっていたのです。(;´Д`)ウウッ…
そのころは軽自動車にはヘッドレストは標準装備ではなかったので、
普通自動車用のヘッドレストを買ってきて自分で装着していたのが盗まれたのです。
泥棒は、これに目をつけていて欲しかったのに違いありません。
さっそく、無い知恵をふりしぼって盗難防止装置を考案して取り付けました。
当時は、まだ盗難防止装置は売ってなかったと思います。
構造はいたって簡単です。三角窓のところに磁石接点のセンサーを取り付けて、
こじ開けられたら磁石が離れるのでクラクションが鳴るというものです。
我ながら素晴らしいアイデアと思いました。
これを発明特許として申請しようかと、まじめに思ったのですが、
手続きが面倒なので、そのままにしていました。
申請していたら大金持ちになれたかどうか解りません。(^_^;
せっかくの装置も幸か不幸か、その後、役にたつことも効果を確認することも
なかったのです。
車を買い換えたのを機会に「オートアラーム」という車両盗難防止装置が
ディーラーオプションとして設定されていたので組み込んでもらいました。
まだ、操作方法がわからないうちに誤って自宅の車庫内で作動させてしまい、
クラクションが鳴りひびいたので飛び上がって驚きました。(@_@)
とめる方法を知らなかったので、なすすべもありませんでした。
近所迷惑なことですね。でも、誰も飛び出してくれませんでした。(;_;)
そそっかしい本人の誤作動はともかく車泥棒に本当に効果があるのでしょうか?
高額の盗難防止装置ならともかく、安いディーラーオプションの警報装置では
盗難防止装置装着車という警告ステッカーや赤いLEDが夜間点滅する警告装置と
同じで気休め程度と思っていたほうが良いです。
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2000/09/19■スキー添乗員体験記
山と渓谷社主催のスキーツアーの添乗員をしたことがあります。
ここは当時のスキーツアーを実施している会社の中でも歴史が深い老舗です。
友人がスキー指導員の資格を持っているので、その紹介で東京浜松町の事務所に
行きました。スキーシーズン到来で猫の手も借りたい状況なので、
ベテランの彼の紹介ならばということで自分は指導員の資格がないアルバイトとして
採用されたのです。つまり、自分は”猫の手”です。(^^;;;
本格的なスキーシーズン到来直前に”猫の手”にも連絡がきました。
マイクロバスに乗って添乗員の仕事の説明と現場の下見に行くというのです。
社会人1年生の貧乏な自分にとって趣味と実益を兼ねた素晴らしいことに思えました。
10人ほどの仲間とともに添乗員の仕事を教わりながらスキー場に行きました。
途中で立ち寄るドライブインでは食事無料の特別接待付きで言うことなしです。
スキー場に着くと早速、新雪のなかを1本ずつ滑るバッチテストのようなことを
したのです。ヘタッピの自分はコントロールできなくて転んでしまい苦笑いして
引率者を見ましたが、既に技量を見極められたようで見向きもされませんでした。
しっかりコントロールした上手な人には、いろいろ話していました。(^_^;
マイクロバスに乗って食事付きでスキーを楽しめたので良しとしょう。
これで、お払い箱でも仕方がないとあきらめました。
ところが、よほど人が不足していたようで召集が猫の手の自分にもきたのです。
JR浜松町駅の近くの広い道路に、たくさんの大型バスが停まっていました。
深夜の出発時間に合わせて、お客さんがスキーを担いで続々とやってきます。
なかにはスキーウェアを着込みスキー手袋をして何と!スキー靴を履いて
バッコンバッコン靴音をたててロボットよろしく不自由そうに歩いている人も
見かけました。まったく信じられないような人がいるものです。(@_@)
現在のようにスキー一式を宅急便で送り軽装で出かけるということは無かったのです。
バスの席割り表を示して案内します。初めてなのでちょっと緊張しました。
別に不平不満を言われることなく全員そろったので、その事を会社の係りの人に
告げて定刻にバスは発車しました。まずは、幸先良い滑り出しです。(^-^)
添乗員の自分から簡単な自己紹介、途中休憩地点と、およその時間、それから、
お願いとして「定刻にバスに戻ることを守ってください。でないと
現地のスキー場につくのが遅れますので皆んなに迷惑がかかります」と
話しました。ほとんど脅しです。(▼▼メ) y-
みんな良い子で「は〜い」と良い返事が返ってきます。しめしめ、この調子
このスキーツアーは「指導員によるスキー教室付き」というのが売りでした。
「スキー指導を受けられる方はいますか?」
「は〜い」ほぼ全員が手を上げました。これには参りました。(^^;;;
だって、インチキ指導員の”猫の手”ではまともに教えられる訳がありません。
おまけにスキー回転競技の練習用ポールまで持ち込んだ猛者まで、
ニヤニヤしながら両手を上げてるんです。
とっさに一計を案じました。キラン(-_☆)
「今回のスキー指導は初めてスキー板を履く人を対象にしておりまして、
スキーの履き方から平地を歩けるようになるまでを指導するもので〜す」
(こんなことパンフレットのどこにも書いてないぞ)
とどめとして「スキーが上手な方にとっては時間の無駄だと思いま〜す」と
言ったのです。これは効きました。
再度、確認をとったら男女各1名に激減していたのです。
無事、難関を切り抜けました。(^^;;;
途中のドライブインには「乗務員様」と書いた張り紙が貼ってある別室があって、
入るときに「おひねり」をくれるのです。50円玉が入っていました。
わずかなお金ですが嬉しいものです。
そば、うどん類の食事は無料で痩せの大食いの自分は食べまくったのです。
途中はたいした仕事がないのですが現地に着く前の部屋割りが最大の問題です。
お客さんの人員構成にあわせて限られた部屋数のなかで部屋割りするのは
馴れない自分には苦手でした。
どうにも、やりくりがつかずに何と!
赤の他人同士の男女を同じ部屋にしたのです。
若い女性2人と中学生くらいの男の子2人の組み合わせです。
あとで男の子から「びっくりした」と言われましたが、
よく、もめなかったと思います。
夜になって猫の手は部屋にお邪魔して、トランプをしたり
仲良く過ごせるように努力したのですが、これは冷や汗ものでした。
肝心のスキー教室は可愛い若い女性1名と思いっきりダサイ男1名でした。
結局、ノルマの初日のみ午前中のスキー指導という枠を越えて2日間とも、
午前、午後ともフルで2人に付きっきりで教えたのでした。
可愛い女性には大サービスしちゃう自分です。(^^;;;
添乗員の腕章を巻いて生徒2人を連れているのでリフトのおじさんに「ご苦労様」
と言われて「どもっ」と応えて優先的に乗るのは気分が良いものです。(^-^)
自慢するようでなんですが自分は特技として後ろ向きに滑るのが得意だったのです。
面白半分で最初はV字にスキーの先端を開いて恐る恐るやっていたのですが、
慣れてくると板を、そろえても圧雪のゲレンデならば結構、速く滑れるのです。
前を向いて、まともに滑るより速かったともいえます。(^^;;;
最初はへっぴり腰だった2人も終いには後ろ向きで指導する”猫の手”の熱意に
応えてくれて人並みに滑れるようになったのです。
可愛い彼女に電話番号とか聞こうかと思ったのですが猫の手は遠慮したのです。
聞く勇気がなかったというのが正直なところでしょう。
え?聞かなくて後悔しているのかって、いえ、そんなブルルッ 滅相も無いです。
スキーの添乗員は1回でやめました。
よほどスキーが好きな人でないと勤まりません。
バスが東京についたら、お母さんが着替えの入ったバックを用意して待っていて
受け取って、そのままトンボ返りで次のバスツアーに行く添乗員もいました。(@_@)
こうして費用をかけずにガンガン滑って自分の技術を高めるのだそうです。
自分のように遊びで行くスキーはお金を貯めて行くものだと悟りました。(;_;)
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2000/09/18■今日は何があるかわからない
早朝のラジオ放送で今日の運勢をやってました。
自分の星座は今日は不調で「今日は何があるかわからない」というものでした。
この手の占いをまったく信じていない自分としては都合の良いときだけ
聞きたいものです。
どうということもなく平穏な1日が終わりました。
ところが電車で帰宅する途中で思いがけないパプニングが起きたのです。
やっと飛び乗った電車が横浜駅で停まったままで車内アナウンスがあったのです。
「信号機故障により現在、復旧待ちです。ご乗車になって御待ちください」
「え〜そんな〜」急いでいる人でしょうか吼えてました。(笑)
しばらくは鷹揚に構えて待っていたのですが一向に電車は動く気配がありません。
だんだん混んできて蒸し暑くなってきました。もう限界です。(@_@)
その時に「復旧まで約15分かかります」とアナウンスがありました。
直感でこれは長引くぞ。そうだ、地下鉄で帰るという手もあったと考えて、
人をかき分け、かき分けして大汗かいて電車を降りたのです。
すると「お急ぎのところ申しわけございませんが復旧まで約20分かかります」
という2度目のアナウンスがあったのです。オイオイ時間が増えちゃった。
すると乗客はあきらめて、いっせいにどっと降りたのです。
苦労してやっと降りたのに〜なんなんだ。まったく〜ついてないです。(;_;)
地下鉄の駅は思ったより遠くだったので、なんだか疲れちゃいました。
やっと、たどり着いた地下鉄駅でキップを買おうとした時に地下鉄駅の
構内アナウンスがあり「只今、他線からの振り替えを行っています。
ご利用の方は振り替え利用券を提示してください」と言っているんです。
なぬっ、振り替え利用券だと!
これがあれば無料で乗換えができたのです。(;_;)
しかも、発行はJR横浜駅なのです。
また、遠くはなれた駅まで人混みのなかを戻らなければならないのです。
あきらめるしかありません。(;_;)
苦虫を噛み潰したような顔をして\320のキップを買いました。
実にもったいない。悔しいです。320円。あぁ 320円
しばらくは毎晩うなされることでしょう。(^^;;;
やっと地下鉄に乗ったのですが約40分もかかったのです。
横浜駅から次の戸塚駅まではJR東海道線なら1駅なので約15分で着きます。
何倍も遠回りしたことになります。そう思ったら、どっと疲れちゃいました。
この時は、とどめの一発が待ち構えているとは知る由も無い自分でした。(^_^;
ほうほうのていで帰宅したら、息子も帰っていて
「信号機故障でえらい目にあったよ」と言うのです。
息子も同じ被害者だったのです。(^-^)
息子「仕方がないから東海道線やめて横須賀線で帰ってきたよ」
なぬっ!横須賀線は走っていたのか(;_;)
この区間は両線は並行して走っているのです。
てっきり全線が止まっているものとばかり思い込んでいたのです。
構内アナウンスでも、ただ信号機故障と言うだけで他線には
誘導していませんでした。
隣のホームに乗り換えれば、お金を払わなくとも戸塚駅まで行けたのです。
今朝の運勢で「今日は何があるかわからない」と言っていたのを思い出しました。
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2000/09/16■エレベーター心理学
デパート等の一般のエレベーターを利用する時には
何とも思わないのですが、頻繁に利用する会社のエレベーターの場合は
会議とか急いでいる事もあり、気がせいているせいか気持ちが態度に出るので
心理状態がわかるので面白いです。
他に誰もいないときに自分が乗ったら「早く閉まれ」と思います。
そんなことは思わないって?本当かなぁ。(^^;;;
そうそう、満員電車に、やっと飛び乗ったら、なかなか発車しないで、
そのうちに階段をダダダッと大勢の人が駆け下りてくる状況を思い浮かべてください。
その心理状態と似ています。(^^;;;
エレベータを降りるときに残った人のためにそっと「閉」ボタンを押してから
最後に降りる若い女性を見かけると、あ〜 なんて素敵な、お嬢さんなのだろう。
家庭のしつけか、いや、もって生まれた気立ての良さなのだろうなぁと感心します。
自分も、もう30年も若くて独身だったら え?
普通はそこまで考えたりしないですか?(^^ゞ
最近は自分も彼女達の人徳にあやかろうと真似をするようにしてるんです。
「素敵な優しいおじさま、うふっ」と思っているのかどうか定かではないのが
残念ですが、ともかく良いことなので真似するようにしているのです。
オフィスは7階で最上階です。いはゆるペントハウスですね。
でも、会社の場合は夏場は屋上の熱がこもって暑いだけの屋根裏部屋と言えます。
唯一のメリットは、お昼時間になって社員食堂に行くときでしょうか。
とにかく、2基あるエレベーターは7階で既に満員になっちゃいます。
かわいそうに6階以下の人はエレベーターを利用できないので、
仕方なく非常階段を、ぐるぐる歩いて降りるしかないのです。
運動不足を解消しようと思いエレベータを利用せずに階段を利用したことが
ありますが、情けないことに1階に着いたときには目がまわってしまった自分です。
6階以下の人が満員のエレベータと知ってか知らずか「降りる」ボタンを
押す場合があります。でも、ドアが開いたときに中の状況を見て驚いて
乗り込むのをあきらめる人がほとんどです。
後ろ向きになって背中で押し込んで強引に乗ってくる人もいます。(^_^;
しかし、定員オーバーのブザーが鳴って、すごすご降りる羽目になるのです。
たまにドアが閉まる場合がありますが強引に乗り込んだ人は背中に無言の圧力を
感じたまま、1階までの長く辛い時間を過ごすことになるのです。
この人は二度とこの時間帯に、このエレベータを利用することはないでしょう。
別の棟では2基のエレベーターが、どういうわけか同時に上下してしまうのです。
ヘボなプログラムのせいとは思いますが、困りますね。
こんなことがありました。
せっかく自分がエレベーターに先に乗ったのでドアを押さえて待ってあげてるのに、
2人連れの女性は「いいです」と言って遅れて着いた隣のエレベーターに乗ったのです。
ハンサムな青年だったら乗り込んでくるのでしょうか。
痴漢じゃないぞ俺は!ただのオヤジなのに失礼な。ぷんぷん(;_;)
「エレベーター人の本性見え隠れ」サラリーマン川柳になりそうですね。
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2000/09/14■1億5千万円の家
ちょうどバブルが、はじけたころのことです。
自分と同じように近くの畑を借りて家庭菜園をやっていた、おばあさんがいました。
嫁と姑の同居は厳しいようで息子夫婦と別居して、ひとりでアパート暮らしを
はじめたのです。
それで今まで2世帯住宅として住んでいた一戸建ての住宅を売ったのです。
本人は言わないのですが、どうやら売値は約5千万円で手離したという噂です。
買い取った不動産業者が、その家を売り出したのですが売値が1億5千万円でした。
おばあさんは業者に騙されたと怒っていました。よほど悔しかったのでしょう。
相当、落ち込んでいたようです。その後、体調を崩して寝込んでしまいました。
自分達も含めて近所の口さがない雀達は
「あの家が、1億5千万円の値がつくのなら我家は2億円はかたいね」なんて、
取り沙汰していたんです。
何んだか、金持ちになったようで思わず笑みがこぼれます。
他人とはこんなものです。
ところが、バブルがはじけたばかりで、その影響でしょうか、
なかなか売れなかったのです。
1億5千万円が1億円まで下がるのに、そう時間がかかりませんでした。
それでも売れなくて8千万円に下がって
結局、売れた時は4,500万円だったそうです。
不動産業者も大変ですね。同情しちゃいます。
え?寝込んでいたおばあさんは、その後どうしたかって
急に元気を取り戻して畑仕事に精を出していたのです。(笑)
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2000/09/13■ショマニデカンホジャ
これは終戦当時の満州語で「仕方がないなぁ」という意味だと
母から聞きました。発音も意味も日本語とよく似ていますね。
自分は満州吉林省で生まれ、終戦を迎えて一家は満州から引き揚げてきたのです。
幼い自分は激しい下痢で衰弱し生命を危ぶまれたことがあったそうです。
これでは到底、日本までもたないだろうと両親は、あきらめていたのですが、
よく効くと知人からもらった薬を飲ませたら奇跡的に回復し一命をとりとめたのです。
その薬は黄色い錠剤の「ワカ末」です。体質に合っていたのか良く効く薬でした。
ところが後年、この薬の主成分「キノホルム」の大量投与による薬害問題が
大きく取り上げられ、この薬はすたれてしまいました。
効き目の穏やかな別名称の薬となってからは自分の特効薬ではなくなり残念です。
薬は「両刃の剣」で使いようなんですけどね。
中国残留孤児のニュースが報道番組で流れるたびに他人事とは思えないのです。
実は自分は満州で迷子になったことがあるそうです。
父が知人と立ち話をしていた、ちょっとの間に自分の姿が見えなくなったのです。
父は慌てました。満州では人さらいは、よくあることなのです。
特に日本人の子供はよく働くので高く売れるので人気なんだそうです。
あちこち走り回って探しましたが、見つかりません。
さらわれたに違いありません。
あきらめかけた、その時に遠くの道の角に見覚えのある帽子の先が
ちらっと見えた気がしたので急いで駆け寄ると正ちゃん帽をかぶった
自分がいたそうです。地元の子と「ワヤワヤ」しゃべっていたというのです。
幼いころの自分はバイリンガルだったのですね。脚も達者だったようです。
一歩、間違えば自分も残留孤児としてテレビで「マンマー」と
呼びかけていたかも知れないのです。だから他人事とは思えないのです。
満州は生まれ故郷ですが物心がついてからは一度も訪れた事の無い未知の故郷です。
以下は母から聞いた満州の話です。
鈴蘭が咲いているというので見物に行ったら見渡す限り鈴蘭の原っぱだったそうです。
見てみたいですね。
先日、北海道の富良野で広大な大地を見て感動したばかりですが、
そんなものじゃないようです。とにかく、べらぼうに広〜いところなんです。
小さな駅で汽車がくるのをホームで、じっと待っているのは日本人だけです。
汽車は遙か向こうからやってくるのが煙でわかるのですが地元の人は知らんふり。
実にのんびりしています。
呆れるほど経ってから汽車が着くのを知っているのです。
満州の人が釣りをしないのも意外だったそうです。
川には鮒とか魚が入れ食い状態ですが、やたら釣れるのは面白くないそうです。
釣りの習慣がない満州人は珍しそうに日本人が釣りをしているのを見ているそうです。
中国の絵には釣りをしているのが描かれていたので、これは意外でした。
こちらでの一般的な習慣ではなかったようです。
冬の寒さは尋常ではなかったようでバケツに入れた湯を戸外に出すと、
見る間にドロッとしたと思うと底までカチンカチンに凍り付くそうです。
それでも自分が高校生の時に聞いたインチキ満州話のように、
沼のカモの足が凍り付いちゃうということは無いそうです。(笑)
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●満州小話 ここをクリック してください。
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2000/09/12■巨大なハモ
中学生のころのことです。
まだ埋め立てをしていない昔の馬堀海岸は、きれいな遠浅の海岸だったのです。
馬堀海岸駅の構内に、とてつもなく大きなウナギのような魚を丸太ん棒に
くくりつけて、かついでくる2人に出くわしました。
びっくりして、かついでいるおじさんに聞いたらこの巨大な魚はハモだそうです。
あとで京都の夏の料理としてかかせないハモだと知りました。
馬堀海岸の奥に走水という場所があります。
岩礁が多く海水浴には適さないところですが魚がたくさん釣れることで有名です。
岩礁を箱メガネ(四角い木で作った枠の底にガラス板を入れたもの)で覗いたら、
光るものがあったのでモリで突いたら、このハモがとれたのだそうです。
目が光っていたんですね。
そのまま、かついでガラ空きの電車に乗り込んじゃいました。
車内のお客さんも、さぞ驚いたと思います。(@_@)
泳いでいるときに、こんなのと海中で出くわさないで良かったです。
気の弱い自分は見ただけでパニックになって溺れちゃいます。(;_;)
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2000/09/11■紅葉の秘境
毎日チェックしていただいている読者の皆様に季節に先立ち、
とっておきの紅葉の秘境を教えちゃいます。(^-^)
ハイアマチュアカメラマンの友人が、そっと教えてくれた紅葉の名所です。
興味がある方は行かれてください。
場所:長野県松本市「高瀬ダム」
見頃:10月20日頃(10月末に道路は閉鎖されます)
今年は猛暑の夏でした。
その後、急速に冷え込むと見事な紅葉が見られるのです。
(ルート案内)
長野自動車道「豊科IC」を降ります。
国道147号線を大町方面へ北上します。
(大町アルペンラインは混雑しますので手前の抜け道を利用します)
交差点「大新田町」を左折して高瀬川の土手堤道路を大町ダムへ走ります。
高瀬トンネルに向かう連絡道路に入ります。
・ビューポイント:大町ダム駐車場:見晴らし良好
・高瀬トンネル手前の紅葉は必見です。
七倉ダムにでて七倉トンネルを抜けたところの駐車場に自家用車をとめます。
(ここから先は東京電力の敷地内なので一般車は進入禁止です)
ここで乗り入れ許可された専用タクシーに乗り換えます。
高瀬ダムはロックフェルダム(石積み方式のダム)なので景観が素晴らしいです。
ダムサイトに登る道があり、この上から槍ヶ岳が遠望できます。
近くのトンネルを抜けると吊り橋、その先に滝もあります。
何故、そんな良いところを観光開発しないのかって?
東京電力が国から借りている土地なので観光開発したくても出来ないのです。
だから自然が残って自然が守られているのです。最高ですね。
秘密の場所なので他の人には内緒です。(^^;;;
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2000/09/10■景気の良い話
伯母が歯科医師でカウンタック伯父が歯科技工士、医師を1人雇って、
歯科医院を経営していたのです。歯医者ってそんなに儲かるものなんでしょうか?
北海道各地でニシンが豊漁でニシン景気で、わきかえっていた時の話です。
市長の奥さんまで含めて皆んなニシン場に働きに行っていました。
カズノコだけとって後は捨てちゃうのです。
ここでは猫も捨てたニシンには見向きもしません。
ニシンは猫またぎと言われたのです。
豪勢を極めたニシン御殿が、あちこちに建って活況を呈していました。
銀行が預金するお金を集めに来るのですが網元はスコップで現金を
行李(編んだ入れ物で現在のダンボールのような役割をした)に、すくって
入れてフタをするときはゴム長靴で現金を踏んづけて縄で縛ったんだそうです。
歯医者も、この頃が一番儲かったと述懐していました。
にわか成金の漁師が虫歯でもないのに「金をかぶせて総金歯にしてくれ」とか、
笑ったときにキラリと光るようにダイヤを歯に埋め込むのも流行ったそうです。
金をかぶせるのが歯医者にとっては一番、実入りが良いとのこと。
伯父は高級外車やダイヤの売買も手がけていたようです。
カウンタック伯父は毎年、写真入りの年賀状をくれました。
それも決まって、新しく買ったスーパーカーの脇に伯父が立って
ポーズをとっている写真入り年賀状でした。
ジャガー(ジャギャーと発音するそうです)、コルベットスティングレー、
ミウラP40、こんなのが公道を走ってもいいのかと思うようなF1レーシングカー
のような真っ黒いモンスターマシン、カウンタックの紅白そろえ等の
写真入り年賀状なので車が大好きな自分は毎年、楽しみにしていたのです。
伯父は70歳を過ぎていましたが国際A級ライセンスを取得して自分で運転していました。
スーパーカーで出かけると、車好きの若いお巡りさんが乗ったパトカーが
ついてきたそうです。如何に広い北海道といえども公道ではパトカーが
ついているのでスピードが出せないとぼやいていました。
車だけかと思ったら、ある年、セスナ機の写真の年賀状が届いたのです。(@_@)
伯父が写ってなかったので大きさがわからず、ラジコン飛行機だと思ってました。
伯母と電話で話したときに、このことを聞いてみたのです。
自分「年賀状をもらったが今年はラジコン飛行機の写真だった。
伯父さんがラジコン飛行機をやっていたとは知らなかったです」
伯母「あれは中古の飛行機を買ったのさ、あんなもの買って無駄使いして」
と怒ったのです。
どうやら本物のセスナ機のようです。オイオイ(^^;;;
我々がラジコン機を勝手に買ったときと同じ怒られかたですね。(^^;;;
自分「伯父さんは飛行機のライセンスもっていたんですか?」
伯母「もってるもんか!若いころ、飛行機に乗りたかったけど視力が悪くて
免許がとれなかった。年とってから飛行機に乗りたくなったので
牧場を借りて地面を走り回ってるのさ、まったく」と怒っていました。
そう言われて写真をよく見たらセスナ機のエルロンに砂袋がついていて
垂れ下がっていました。飛び上がらないように細工してありました。
これは本物の飛行機でした。W(゚O゚)Who!
如何にも広大な北海道だけあってスケールの大きな話ですね。
「デッカイドー北海道」
景気のよい話ですが安サラリーマンの自分にとっては驚くばかりです。(@_@)
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2000/09/09■僕、溺れそうになったの
神奈川県三浦半島の先端に浦賀という港町があります。
この近くの小さな入り江に父に連れられて海水浴に行ったときの話です。
小学生の自分は泳げないのにモリで魚を突いて遊んでいたのです。
この入り江は砂浜が少なく磯が発達しているところでした。
モリを持ち大きな水中眼鏡をしてドブンと飛び込んで足をバタバタさせて
向こうの岩礁に着いて渡っていたのです。泳げないのに無謀でした。
この繰り返しでだんだん沖合いに出てしまったのです。
自分ひとりで来てしまったので周りには人はいません。父も見当たりません。
目の前の磯までの距離が少しあったようです。
ドボーンと飛び込み足をバタバタやったら着くはずの磯に届かないのです。
焦ってパニックになりました。無我夢中で手足をバタバタさせて、
なんとか水の上に身体を浮かせようとしたのです。
今でも覚えているのは顔全体を覆う丸い大きな水中眼鏡の中で
青い空と水の中が入れ替わり上下していたことです。
海水をガボガボと飲んで息が苦しくなり、もう駄目だと思いました。
その時、幸運にも右手で振り回していたモリが磯に刺さったのです。
おかげで、やっと自力で岩に這い上がることができたのです。
とりあえず、助かったのですが、ここからが大変でした。(T_T)ノ
海岸の安全な砂浜に戻るまでが長かったのです。
もう、向こう見ずに飛び込んだ勢いで向こうの磯に飛びつくことはできません。
完全にびびってモリを杖にして足元を確かめながら少しずつ戻るのです。
磯と磯の間はブルーに染まった底なしの谷間に見えます。(;_;)
磯が途切れているので仕方が無く決死の覚悟で飛び込んで
向こうの岩にとりつくことも何回かありました。本当に恐かったです。
おまけに潮が満ちてきて、どんどん深くなってしまうのです。
どうやらこうやら海岸線の砂浜についたときには疲れきっていました。
このことを父は帰り着くまで知らなかったのです。
年老いた母も、いまだに、このことを知らないでしょう。
正直に言ったら父子もろとも怒られるのが、わかりきっていたからです。
子供はどこでどうしているのかわかりません。
恐いですね目が離せません。危うく溺れ死ぬところでした。(^_^;
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2000/09/07■あなたの奥さん大丈夫ですか:パチンコ編
ご主人が仕事している留守を預かる奥様たちの間でカラオケやパチンコに
夢中になる人が多いと昼のテレビ番組で言っていました。ほんとかなぁ。(^_^;
先日、妻と横浜へ映画を観に行った帰りのことです。パチンコの景品交換所から
「45,000円儲かっちゃった」と言いながら女性が出てきました。
携帯電話で連絡していたらしく通りかかった帽子を目深にかぶった若い男に
話しかけたのです。どう見ても普通のカップルとは思えません。
年下の男と30歳代の奥さんのようです。
これは怪しい。若いツバメと不倫のカップルだ。
勝手に決めつけてる自分です。(^_^;
それにしてもパチンコで45,000円も儲かるんだと妻と顔を見合わせて驚きました。
無言のツバメに「どこ行こうか?」と嬉しそうに言って
女性は腕を組んで二人で、どこかへ行っちゃいました。(^^;;;
貴方の奥さんの趣味はカラオケ?それともパチンコですか?
パチンコだったら「儲かったから少しだけどラジコン飛行機につかってね」
と言われたことはありますか? え?無い。
いつも損した話ばかりですか。う〜ん。o(;-_-;)o
損してばかりでパチンコを続けているわけがないと思いませんか?
儲かった時のお金の使い道が問題ですね。アーハハハ (乾いた笑い)
「知らぬは亭主ばかりなり」といいますね。お気をつけ下さい。(^_^;
そういう、お前のところは大丈夫かって?
妻はカラオケは、たしなむ?程度でパチンコはやってません。(きっぱり)
やってみたいとは言ってましたが・・・やってないと思います。たぶん。(^^;;;
お互いにラジコンばかりやってないで、たまには奥様の買い物につきあいましょう。
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2000/09/06■踊る捜査線(ラジコンヘリ)
自分達のフライトエリアは平地の飛行場ではなくて、
高い土手の上から眼下に広がる広大な湿地帯の上空を飛ばすのです。
着陸は土手への斜め着陸という厳しい環境です。
ラジコンヘリの達人I氏が、うっそうと茂った湿地帯の上空でロールやループ等の
スタントの練習をしていました。いつものことながら技がすばらしいです。
その時「あっ落ちた」と彼が叫んだのです。
どうやら突然、操縦不能に陥って落ちたようです。
自分は落ちるところを見ていないのですが3人ほど目撃していたのです。
土手から見て北北東、距離150mくらい離れた草深い場所のようです。
落ちたときに潅木に当たったような音はしなかったので草地でしょう。
この湿地は遊水池なので自然に溜まった沼が点在し、草丈は2m以上あります。
更に潅木も育って3m以上に育っているので誰の目にも墜落したラジコンヘリの
回収は無理だ、とても見つからないと思いました。
探索の困難さは「魔のトライアングル」の比ではありません。
《関連記事リンク》
●魔のトライアングル ここをクリック してください。
ここは広すぎます。しかし、墜落機の探索はフライトに優先するのです。
だれだって、いつそうなるのか解らないのですから仲間として協力の見せ所です。
実は自分は招き猫であるばかりでなく失せものを見つける名人なのです。(^^;;;
見つけるときは何となく解るのです。いままでも数機見つけた実績を誇っています。
見つからなかったときのことは忘れている都合の良い自分です。(-_-メ)
5人が二手にわかれて墜落現場と思われる個所を包むように向かいました。
自分はこういう時のために普段からジーパン、キャンピングシューズです。
更にビニールポンチョを車に常備してあるので車に戻って取り出し、軍手をはめ、
虫よけスプレーをして完全装備で皆から少し、遅れて現場に向かいました。
ラジコンヘリは案外、簡単に見つかったと勘違いしました。(^_^;
見つけた場所は思っていた場所には近いようですが草陰に白いものが垣間見えました。
実に、あっけないほど白いヘリのキャノピーを見つけたと、そのときは思ったのです。
その時にラジコンヘリの持ち主がきたので「あそこに白いものが見えるヘリではないか」
と言いましたが、その時、その白いものが飛び立ったのです。コサギでした。残念!
ビニールポンチョを着込み完全装備の自分は見当をつけた場所へ向かいました。
背を越す草の中の、わずかな踏み跡の道をたどりました。
草の中へ入ると緑の壁になっていて、これではとてもヘリが見つかるとは思えません。
しかし、今までの墜落機の探索に関しては発見率が極めて高いので自信満々です。
今回は墜落するところを目撃していないので、イメージが湧かず
インスピレーションが皆無なのが辛いところです。
皆と、さんざん探し回りましたがI氏の再三の「これは無理です引き上げましょう」
との呼びかけに一旦、ラジコン基地へ引き上げました。
改めて土手上から見ると、ここの湿地は広大で夏場は草が生い茂り、
沼地なので潅木が、またたくうちに生長して3mくらいになっているのです。
これで見つけられたら奇跡だと改めて思いました。
果たして墜落したラジコンヘリを見つけることができたのでしょうか?
ラジコン基地に引き上げた5人ですが汗まみれになり虫に刺されて
草で擦過傷を負って捜しても機体が見つからなかい悔しさがつのるのでした。
捜索方法が間違っていた。やみくもに捜しても駄目だと反省し、
もう1回捜索を基本に返ってやり直そうということになりました。
1.方向の再確認
目撃者3人の意見は一致しています。
土手の上の1点から遠くの大きな鉄塔と右の小さな鉄塔の間で
距離は、こんもりした木がある後ろのあたりと特定しました。
2.現場へは迂回しないで真っ直ぐ突き進む。
できるだけ真っ直ぐに現場に行くことを心がけました。これは基本ですね。
3.土手から方向、距離を指示する。
土手から指示する人と捜索隊の所持する携帯電話の番号を互いにセットしました。
4.捜索隊の現在位置表示
土手から見えるように長い釣り竿の先端に赤い目印の布をくくりつけ、
これを押し立てて歩くのですが、これは失敗でした。
釣り竿を立てて歩けるのは草原の入口だけで、その先は身をかがめ、
潅木の間をやぶこぎするので釣り竿を立てて歩けないのです。
しかも立てても潅木にさえぎられて土手からはすぐに見えなくなるのです。(;_;)
5.捜索ヘリの出動
これが一番効きました。捜索隊の自分達はいったん草の中に入ると、
上しか空が見えないので目標地点に向けて正確に歩くのが難しいです。
土手から墜落想定地点の直線コースをラジコンヘリを飛ばすことにより
正確に位置を把握できるのです。
ハイテク捜査を実施した結果、奇跡がおこりました! 機体が見つかったのです。
結局、ヘリの持ち主I氏が機体を発見しました。
「オ〜イ、あったよ〜、見つけたよ〜」
嬉しそうな声が捜している自分にも聞こえてきました。
自分は、だいぶ奥をさがしていたのです。
富士山麓の樹海のようなところなのでハイテク捜査でも見つけるのは至難でした。
奇跡に近いです。「え〜見つかったの。やったぁ」
皆が草に足をとられながら駆け寄ります。
長袖のビニールポンチョを着込んだ自分は蒸れてサウナスーツを着て歩き回っている
ようでした。足を、つる草にとられて何度もひっくり返りそうになりながら
探しまわっていたのですが、これで苦労は報いられました。
まるで赤穂浪士の討ち入りのようです。(^_^;
自分を先頭に全員が1列になって意気揚揚と土手の上のラジコン基地に向かいます。
ビニールポンチョを着込んだ自分は体力の消耗が激しくて終いにはしんがりとなって
やっと、帰り着きました。歳はとりたくないものです。駄目ポ...._| ̄|○
体力も気力もボロボロになって疲れました。
でも機体を回収できたので嬉しかったです。
墜落の原因はヘリ機体内部のスイッチが不良でした。
飛ばしている最中に振動で、そうなったのか墜落の衝撃で不良になったのかは
不明ですが、とりあえず原因が特定できたので安心しました。
自分の機体に機体捜索ブザーが取り付けられているのですが聞こえる距離は
10m以内です。夏は虫の音や草の擦れる音に、かき消されてしまいます。
痴漢ブザーのような、けたたましい音がでるものを積んで、いざという時に
ピンを引き抜くという方法もあると聞きました。
発煙筒のような位置を明確に示すものがあればと思いましたが、ヘリも飛行機も
重量が増えるトレードオフを考えると大型機でないと難しいと思いました。
今回成功した一番の秘訣は”何としても探すぞ”という熱意とチームワークの良さ、
2回目のハイテク技術を駆使した捜索方法によるものだと思いました。
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